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mtgのメモ帳

ベルチャー(モダン) DeckTech

2022/12/4に一部内容を更新したDeckTeckを投稿しました。

初めての方向け

ベルチャーとは

土地不採用の構築で《ゴブリンの砲火砲》を起動し、デッキ枚数分のダメージを与えるワンショットキルデッキ。
マナはゼンディカーの夜明けで登場した表面が呪文/裏面が土地のスペルランドから捻出する。

デッキリスト

デッキリスト - ベルチャー

www.hareruyamtg.com

人によって細部は異なるが、大枠は大きく変わらない。

勝ち筋

  • 《ゴブリンの砲火砲》の起動
    メインルート。設置4マナ、起動3マナを各種マナ加速から捻出する。
    アイレンクラッグの妙技》の7マナは、優先権渡さず起動まで可能なため相性が良い。
  • 《紅蓮術士の昇天》
    何かしらで《ゴブリンの砲火砲》を封じられた場合のルート(方法は後述)。
    各種マナ加速や墓地回収のコピーから大量のマナを捻出し、
    《棘平原の危険》のダメージや、《エメリアの呼び声》《タイタンの契約》から大量のトークンを生成する。

よく効果を聞かれるカード

《ゴブリンの砲火砲》
自分のライブラリの枚数分ダメージ。
土地が公開されるまでライブラリを捲って、公開されたカードの数だけダメージを与える。
公開であって、墓地に置かれるわけではない。

《小道の再交差》
占術(ライブラリの枚数)。
土地が公開されるまでライブラリを捲って、その土地を戦場に出す。公開されたカードは、ボトムに好きな順番に置く。
このデッキは土地が入ってないので、すなわちデッキ全部を積み込むことができる。
公開であって、墓地に置かれるわけではない。
その後激突をして勝つとこれがハンドに戻るので、コントロール相手は嫌な顔をする。

《魂の再鍛》
お互い手札を捨てて、7枚引き直すカード。通常は5マナだが、奇跡の場合2マナで唱えることが可能。
当然《小道の再交差》でデッキトップに積み込む。

《タイタンの契約》《業火への突入》
前者は4/4巨人トークンを生成する契約、後者はクリーチャー1体をコストにしてRRRを生む。
《小道の再交差》で積み込んだあと、セットした土地から3マナを捻出できる。

《バーラ・ゲドの復活》
墓地カードの回収が可能なスペル土地。

《紅蓮術士の昇天》
墓地にあるカードと同じ名前のインスタント/ソーサリーを唱えるとカウンターが乗る。
2個以上カウンターが乗った状態でインスタント/ソーサリーを唱えると、その呪文のコピーを生成する。

使用者向け

参考記事

strategy.channelfireball.com

キープ基準

  • 《ゴブリンの砲火砲》《小道の再交差》いずれかがあること
  • 土地が2枚以上あること
  • マナ加速が十分あること

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80点キープ。
赤い土地はないが、《魔力変》を経由してマナ加速からベルチャーが設置可能。
ドローも挟まるので、3枚目の土地にアクセスする確率もやや高い。

f:id:untitled_Tty:20220124143546p:plain60点キープ。
人によってはマリガン。《魔力変》が違うカードだったらマリガン。
小道/ベルチャーが引ければ3Tに勝てる。

f:id:untitled_Tty:20220124143553p:plainマリガン。
マナ加速はあるが色が噛み合わない。

f:id:untitled_Tty:20220124143600p:plainノータイムマリガン。
赤パクトと昇天が基本使用できないので、実質5枚ハンド。

積み込みプラン

基本ルート

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  1. 《魂の再鍛》を奇跡で唱え、7枚ドロー。
  2. 《髑髏砕きの一撃》を土地側でセット。(Rx1)
  3. 《タイタンの契約》トークンをコストに《業火への突入》を唱える(Rx3)
  4. 《~の儀式》を唱える(Rx4)
  5. アイレンクラッグの妙技》を唱える。(Rx7、呪文残り1回)
  6. 《ゴブリンの砲火砲》を唱えて、起動まで。
昇天ルート

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  1. 《捨て身の儀式》までは基本の積込みと同じ。(Rx4)
  2. 《紅蓮術師の昇天》を設置。(Rx2)
  3. 《魔力変》を4回続けて唱える。最後の《魔力変》はコピーされる。(Gx2、Rx2)
  4. 《捨て身の儀式》を唱える。(Gx2、Rx6)
  5. 《バーラゲドの復活》を《魔力変》《捨て身の儀式》対象に唱える。(Gx1、Rx4)
    ※ここまででループの準備完了。
    手札に《魔力変》《捨て身の儀式》《捨て身の儀式》
    墓地に1枚の《バーラゲドの復活》
    ライブラリに《バーラゲドの復活》
    マナプールにGx1、Rx4
  6. 《捨て身の儀式》を連携で唱える。(Gx1、Rx12)
  7. Rx2で《魔力変》を唱え、Gx3、Rx1を追加。(Gx4、Rx11)
    (初回は復活と棘平原をドロー。)
  8. 《棘平原の危険》を唱えて2点ダメージ。(Gx4、Rx10)
  9. 《バーラゲドの復活》で《バーラゲドの復活》《魔力変》を回収。(Gx3、Rx8)
  10. 《バーラゲドの復活》で《バーラゲドの復活》《捨て身の儀式》を回収。(Gx2、Rx6)
  11. 《バーラゲドの復活》で《バーラゲドの復活》《棘平原の危険》を回収。(Gx1、Rx4)
  12. 5の手札に戻るので、以降6~11を繰り返す。

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一応画像のように積込むと、1T待つことにはなるが、奇跡を通すための青契約と、通った後のルートを通すための青契約を手札に構えることができる。
カウンターが多いデッキ相手にはこちらの構成がベターかもしれない。

積込み時の注意
  • 《魔力変》が墓地に2枚ある場合、昇天設置の後、《捨て身の儀式》を挟むと1個目のカウンターを乗せる事ができる。
    引く枚数は2枚減るが、一度復活で《魔力変》2個を回収しドローをかさ増し可能。
  • 相手が《俊敏なこそ泥、ラガバン》を使用する場合、トップに積んだ奇跡を追放される可能性がある。
    ケアとして、《魂の再鍛》を2枚置く。
その奇跡、本当に必要?

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《一攫千金》が絡んだ先手2T目に、上記の状況で《小道の再交差》を唱えた。
手札を確認すると、積込みルートを通らずとも、《ゴブリンの砲火砲》があれば良い内容である。
対コントロールなどでは、嫌というほどマストカウンターを連打できないか検討する。

ここでは、《ゴブリンの砲火砲》《夏の帳》を乗せて、以降積込みパイルで並べる。
3Tは加速から妙技、ベルチャーで一度様子をうかがい通れば勝ち、
4Tは棘平原をセット、復活でベルチャーを回収、
5Tに夏の帳を構えながら、奇跡を唱える準備が可能になる。

プレイテク

  • 《捨て身の儀式》が2枚ある場合は、RR含む4マナ→《捨て身の儀式(連繋)》(6マナ)→《捨て身の儀式》(7マナ)が捻出可能。
    アイレンクラッグの妙技》と異なり、《否定の契約》で通しに行くことも可能。
  • 土地が3、手札に《否定の契約》と何かしらのマナ加速がある場合、《ゴブリンの砲火砲》先置きも検討できる。
    返しの相手のアクションを打ち消し、アップキープの契約料支払いをスタックに乗せたまま、《ゴブリンの砲火砲》起動で勝つことが可能。
  • 相手のアクションがないと判明しているなら、2Tに土地2から加速して設置、3Tに加速なり追加の土地を置いて起動まで可能。
    (対トロンの先手番など)

土地を置く順番

気持ち以下の優先度で設置することが多い(もちろんこの限りではない)。

  1. 《ヴァラクートの覚醒》
  2. 《歌狂いの裏切り》
  3. 《バーラ・ゲドの復活》
  4. 《棘平原の危険》
  5. 《エメリアの呼び声》
  6. 《変わり樹の共生》
  7. 《髑髏砕きの一撃》

対《ウルザの物語》に《広がりゆく海》の採用があるため、特に《髑髏砕きの一撃》は直前まで温存することも多い。
《棘平原の危険》はラガバンやサリアを処理できるので、相手によっては温存することもある。

サイドボードプラン

基本的にフリースロットが少ないため、アグレッシブなサイドボードは難しい。
青契約とマナ加速数枚との交換になる。

ジャンドサーガ

不利。ハンデスでパーツを抜く、積み込んだ奇跡をラガバンが奪う、サーガから針持ってくる、とやりたい放題される。
なんとか白力線を祈って、針は持ってこられると想定して昇天ルート前提で動くほうが良い。

《否定の契約》x3
《夏の帳》x1
《発熱の儀式》x1
《一攫千金》x1

《神聖の力線》x4
《血染めの月》x2

カウンターモンキー

やや不利。妙技後のベルチャーを青契約で守れないので、やや青契約の信頼度が低い。
メインは先起き+青契約を目指し、サイド後は早い段階で月を貼ってテンポを取りたい。

カウンターが多いデッキは、積込みで青契約を乗せてから奇跡を無理やり通し、1枚残っている自由スロットに青契約を入れて、昇天ルートを通すのが正解かもしれない。(追記)

《否定の契約》x3
《発熱の儀式》x1
《一攫千金》x1

《夏の帳》x2
《血染めの月》x3

ハンマータイム

先手ゲー。サイドも諸説あり。
囲いのために後引で弱い白力線を入れるよりも、月ハメや緑ピッチで解決するほうが望ましいか。

《否定の契約》x3
《夏の帳》x1
《一攫千金》x1

《血染めの月》x3
《活性の力》x2

マネーパイル

有利。打ち消しに注意しつつ、積込みは奇跡ではなく、ハンドの不足パーツの積み込みも検討する。
相手の海で赤マナが捻出できない可能性もあるので、土地セットの順番に気をつける。
サイド後は月があれば相当有利に進められる。

《否定の契約》x1
《発熱の儀式》x1
《一攫千金》x1

《血染めの月》x3

カスケードクラッシュ

有利。バウンス/ファクト破壊があるので、先置きはやや信頼度の低いルート。
打ち消しはFoNだけなので、サイド後は帳をそっと添えて。

《否定の契約》x2

《夏の帳》x2

リビングエンド

五分。メインの悲嘆、サイド後の白力線、忍耐が厄介。
メタを見つつ入れ替え候補を変える必要がある。
墓地活用が多くて忍耐が増えてきたら、悲嘆/忍耐対策に白力線を入れて、昇天ルート含む積み込み、
バーンやハンデスが増えて白力線が増えてきたら、緑ピッチを入れる。

グリクシスシャドウ

やや不利。白力線、帳を引けるよう祈る。
※対戦経験が少ないので過剰な可能性あり。

《否定の契約》x3
《発熱の儀式》x2
《一攫千金》x1

《神聖の力線》x4
《夏の帳》x2

青白コントロール

メイン不利、サイド微有利。
メインの打ち消しは対抗呪文とチャーム。
海を貼ってきた返しのターンは期待値が高いので、先置き+青契約もあり。
サイド後は例によって青契約の信頼度が低いので、抜いて月ハメ+帳ゲーを目指す。

《否定の契約》x3
《発熱の儀式》x1
《一攫千金》x1

《血染めの月》x3
《夏の帳》x2

対策者向け

先述したデッキの動きをある程度理解している前提での説明。

採用を検討できるカード

各種打ち消し

妙技の後のベルチャーを打ち消すだけでも相当な損。
《否定の契約》を活かせる先置きルートを目指すことも多いため、過信はできない。

各種ハンデス

《小道の再交差》《ゴブリンの砲火砲》を落としたい。
赤マナが捻出できる《棘平原の危険》《髑髏砕きの一撃》は《コジレックの審問》で落とせることも覚えておくとテクい。

各種土地破壊

基本土地が入っていないため、土地破壊はすべて《不毛の大地》。
2T《小道の再交差》の返しに《幽霊街》などで割られると、テンポ損がすごい。

各種追加コスト

1Tの間に複数の呪文を唱えるため、《減衰球》《スレイベンの守護者、サリア》など、コストが増えるスペルは致命的。
ただしサリアは棘平原で処理してくるので要注意。

各種呪禁

《ゴブリンの砲火砲》《棘平原の危険》は対象を取るため、ルートの2/3を封じる事ができる。
《神聖の力線》《花咲く沈静》など、プレイヤーに呪禁を持たせることも有効。

起動型能力禁止

《ゴブリンの砲火砲》の起動を根本的に止められる。
メインでは解決手段がないため、昇天ルートを強制できる。
《真髄の針》《魔術遠眼鏡》《石のような静寂》《溜め込み屋のアウフ》が候補。

《大いなる創造者、カーン》

常在型でベルチャーの起動を止め、マイナス能力で《トーモッドの墓所》など墓地対策を持ってくるか、《三なる宝球》でほぼ完封が可能。

《時を解す者、テフェリー》

奇跡を唱えられなくなるため、そのターン中に決めることが難しくなる。
ただし積込み自体はできるので、テンポを取ってより根本的な解決手段を見つけたい。

よくある質問

《ゴブリンの砲火砲》の起動にスタックで、破壊したら回避できる?

できない。
効果の解決に際し、砲火砲自身の有無を参照する能力ではない。

《ゴブリンの砲火砲》《小道の再交差》に墓地対策は効果ある?

ない。
これらの呪文は「公開」であって、墓地は経由していない。